教育
テレビをつければ、またかと思わず呟(つぶや)いてしまうような事件(殺人や死体遺棄など)が連日のように報じられている。あまりの多さに国の有り様を変えなくてはと考えている人も少なくないだろう。 衝撃的な事件が続いているが、その中でも男女関係のトラ…
水の入ったお椀を浮かべ、中の水を動かしてもお椀は進まない。意図する方向に進むにはお椀の外の水を動かさなければならない。 教育界はお椀の中の水を動かすことはしても、外の水を動かすようなことをしない。学校内のことなら何とかできるが、学校外のこと…
子どもが品物の購入をねだる時、今も昔も変らず出てくる言葉は「みんなが持っている」だろうか。そして、その言葉に負けてしまう人も少なくないようだ。 確かにみんなが持っていることもあるかもしれない。しかし、持っている人の名を挙げさせれば、ほとんど…
家庭訪問の目的は、生徒の家(場所)や家庭での様子を知り、また、学校への要望といった保護者の声を聞くことで、学校と家庭が連携し、適切な教育活動を推進していくことにある。 4月下旬から6月にかけては家庭訪問の季節で、今頃は多くの学校が実施してい…
学区内の小学校を訪問した折、「児童が互いに〇〇さんと敬称を付けて呼び合うようになった。それは本校の人権教育の成果」と説明されたことがある。男子児童の君や低学年のちゃんも、さんで統一され呼捨てはなくなったようである。 中学校での生徒の呼称は、…
同僚として勤務したことがある教師に近況を尋ねると、「今の学校は忙しくて物凄く大変です。食べてもストレスで何度も吐いてしまった」とのことで気の毒に思ったが、数年後その学校に異動になり、あまりの忙しさに驚いたのである。 思っていた通りで、荒れて…
建国記念の日にちなんだ一宮市立奥中学校の生徒への校長講話(平成27年2月9日、仁徳天皇の「民のかまど」の話)はとても素晴らしいものだった。講話内容はホームページに掲載されたが、一宮市教委の指導で削除されている。 校長講話のどこに問題があるの…
栃木県の7市3町の小中学校は、10年程前から3学期制を2学期制に変えている。小学校が192校(全体の51%)、中学校が75校(46%)になる。 2学期制で特に支障はないとは言っても、2学期制にしてよかったと言う教師に出会ったことがない。長期…
保護者や地域から学校に届く教師への苦言などには、同感に思うこともある。このような時には、改められるよう助言してやることが同僚のあり方として大切である。そのままにしたのでは、やがてその教師だけでなく学校としての信頼も失うことになる。 教師の口…
「人柄はいいんだが、仕事が…」などと言われたりする職員は、どこの職場にもいるのではなかろうか。人柄がよく仕事もできれば申し分ないが、そういう人は多くはないだろう。 人柄も仕事も両方望みたいが、両方ではなくどちらか一方をとなれば、重視するのは…
足利市立小中学校の校長が出席する定例校長会議は、年10回(8月と3月を除く。定例教頭会議は年3回)開かれる。教職員に伝達しなければならない内容については、校長から職員会議などで口頭で伝えられることが多い。 校長の会議メモや資料の回覧をしても…
研究会や会議などで、生徒の悩みや不安の把握と解消という言葉が出てくる度に違和感を感じていた。悩みや不安は悪、周囲の大人が解消してやるべきことと認識しているように感じたからである。 悩みや不安のない人はいない。そのままにしておいてもかまわない…
めっきり寒くなり、空気も乾燥していて、いよいよインフルエンザ流行の季節になった。罹患者が出てくると登校を遅らせたり、早帰りにしたり、中学校では部活動を中止したりして予防に努めるが、更に罹患者がでれば学年や学級を閉鎖(臨時休業)することにな…
多くの学校で生徒減の状況が続いているため、PTA会員も減少し役員の選出で苦労している学校は少なくない。何でもそうかもしれないが、困難な状況は現状打開の好機でもある。 どこの学校でもPTAの役員、特に会長の引き受け手は少なく会長の選出には苦労…
市長が教育に口を出し、それによって市内の教育が混乱した話をいくつかの地域で耳にした。強固な意志、信念、覚悟をもった教育長や校長であったとしても市長の絶大な権限には抗しきれないのだろう。 教育委員会制度改革がうまく機能すればいいが、そうでなけ…
甲子園大会のテレビ中継を見ていて気になることがある。それは、負けた学校の選手達の砂の袋詰めと号泣とも思えるくらいの悔し泣きである。 砂の袋詰めについては以前も取り上げたが、もう止めるべきである。あの姿はどう見ても美しくない。砂を持ち帰りたい…
市には市民憲章、学校には校則(心得)、道場には道場訓、族などと呼ばれる者にも掟というものがあるが、家庭はどうなのだろうか。家庭の約束事(家訓など)が話題にされるようなことはほとんどない。 新規採用で勤務した中学校長の父親は、「若き時惜しんで出…
教職経験が10年にもなれば、概ね何をどうするかくらい分かる。まして15年、20年の教職経験ともなれば、管理職の考えを聞くことはあっても判断を仰ぐようなことは滅多にない。 些細なことにまで管理職が一つ一つ指示を出すような学校を耳にしたことがあ…
スポーツ選手や芸能人など、世の注目を浴びるような人はテレビ出演や取材を受ける機会が多いが、受け答えをきちんと教えられていない人が多いと感じている。 「最高のパフォーマンスを見せれるように…」とか、「見ている人に感動を与えるような…」といったコ…
「愛国心は誰もが自然にもっている。国際大会などで日本人選手を応援する気持ちが自然に湧いてきたり、応援に熱狂する国民の姿はその証である。したがって、取り立てて愛国心を論じる必要はない。」といった声を耳にしたことがあるが、愛国心は本当に誰もが…
ある小学校の校長は、給食費徴収のため家庭を訪問して回ったが、子どもを前にして話を切り出せなかったり、物凄いけんまくで反発されたり、思うような成果を上げられなかった。校長ができなかったら、その後担任や学年主任がいくら納金を促してもうまくいか…
事故や降雪などで通勤に時間がかかり、出勤時刻に間に合わないかもしれないといらいらした経験は誰にもあるだろう。遅れたくないので、そんな時にはついスピードを出し過ぎてしまうことがあるかもしれない。 小さな事故であっても事故を起こせば、自分も、相…
数年前のことだったが、給食の未納問題が盛んに論じられたことがあった。しかし、給食以外の未納問題はほとんど話題にならなかった。修学旅行や宿泊学習などの旅行・宿泊的行事に必要な経費、副教材費などの未納問題も学校にとって重大な問題だった。 保護者…
教頭(副校長)には、校長昇格や退職などで空いた数だけ教務主任の中から昇格者が出る。教務主任を経験せずに昇格するのは、教育委員会などからの現場復帰という場合で通常はない。 教務主任は各学校の校内人事、あるいは、定期異動で転入した教育委員会指名…
「私は、どうしたら校長先生が喜ぶか、どうしたら校長先生が安心するか、それを一心に考え教頭職を務めてきたんだ。だから、あんたは失格だ!」と、ある校長が自校の教頭に言ったのである。 言われた教頭も、さぞびっくりし呆れたことだろう。生徒や保護者、…
平成24年12月、30年以上の歴史がある剣道館(台北市)が閉館するというので閉館記念式に出席するため台湾を訪れた。入門以来ずっとご指導いただいている道場の館長先生が、この剣道館の特別師範を務めていることもあって親しい交流が続いているのであ…
「食べれない、試合に出れる、そう感じれる、ここに居れるだけで幸せ、…」のような言葉を耳にするようになったのはいつ頃だったのだろう。 言葉は時代とともに変遷していくものではあるが、今のところ、ら抜き言葉を使う人より使わない人の方が多く、日本人…
足利市内の小中学校は全校が論語の素読を行っているが、学校だけでなく市としての取り組みもあり、市民の関心も高まっているのでやがては論語で全国に知られる存在になるだろう。 中学生に孔子の教えを学ばせたいと史跡足利学校にて行った論語の素読(北中学…
毎年5月下旬から6月には、多くの中学校が教育実習生を受入れていることだろう。学校規模にもよるが、少ないところで1~2名、多いところで7~8名、あるいはそれ以上になることもある。期間はほとんどが3週間(4週間もある)である。 実習の1年くらい…
グルメ番組や名湯、名旅館などを紹介する旅番組を見ていると、時々気になる場面が出てくる。 食ならば、テレビに映るのだから箸が上手に持てるリポーターであってほしいが、そうでなくても仕方がないとは思っている。しかし、どうにも我慢できないのが下品な…