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本来の姿を取り戻す

「みんなの心に輝く学校をめざして」取り組んだ学校経営、「生き生きとした学校生活のために」取り組んだ生徒指導で感じた課題の解消を念頭に置いて教育問題などを考えます。

◇教育目標(3)…目標にされることが重要

 学校が行うあらゆる教育活動は教育目標の達成にある。したがって、教育目標は教職員や生徒に強く意識されなければならないだろう。教育目標を職員室や教室に掲げても、教職員や生徒に目標とされない学校は、羅針盤を持たずに大海原に出帆した船のようなものだ。

 下記は現職中勤務した中学校の目標である。現在までに新たな目標を設定した学校もあるが、多くは一部変更、あるいはそのままである。

 学校創立時の頃の様子を当時の校長先生にお聞きする機会を設けたことがあった。先生は教育目標が変更されずにあったことをとても喜んでいた。教育目標は建学の精神として残し、新たな目標をと考えていた私だったが、その学校(G中学校)では手を加えたりしなかった。現職最後の学校H中学校)に異動となり、そこで新たな目標を定めた。校訓は正門近くのブロック塀に大書され、また、登校時によく見える北側窓ガラスにも張り出されている。


・A中学校→ ○自主学習
       ○敬愛協力
       ○健康安全

・B中学校→ ○より確かに
       ○より豊かに
       ○より逞しく

・C中学校→ ○学びとる力
       ○思いやる心

・D中学校→ ○自分で考え責任をもって行う生徒
       ○心も体も強じんな生徒
       ○感謝の心をもち、思いやりの行いのできる生徒

・E中学校→ ○心身ともに健康な生徒
       ○自ら考え想像力を高める生徒
       ○広い心で協調できる生徒
       ○根気強く努力する生徒

・F中学校→ ○自主的に考え、知性をみがこう
       ○誠意を示し、自他を尊重しよう
       ○美を愛し、豊かな心をもとう
       ○心身を鍛え、生命を大切にしよう
       ○国際理解に努めよう

・G中学校→ ○創造-よく学び創造に努める人
       ○連帯-美しい心でよく助け合う人
       ○健康-じょうぶで困難に耐える人

・H中学校→ ○校訓「強く 正しく 美しく」を設定し、新たな目標として「校訓が息づく生徒を育成する」とした。

  (2017.8.8)

◇日本を取り戻す正念場

 第2次安倍内閣が発足した当初は、崖っぷちに立たされたこの国を救うのは安倍政権であり、ダメだったらこの国は終わりとの危機感があってか閣僚などの人事は適材適所、実力者が登用されたように思う。

 しかし、現在は第1次安倍内閣に近い状況を感じる。特に稲田大臣には呆れてしまった。参議院予算委員会(平成29年7月25日)で、「防衛省をしっかりと統制できていると思うか」と問われ、しっかりとした統制は信頼関係がなければできないことなので、信頼関係への言及があるかと思ったが全くなかった。「…批判は批判として受け止めつつ、これからもしっかりとやるべきこと為すべきことをやってまいりたい…云々」の答弁になったのは信頼関係がないからだろう。防衛省自衛隊からは全幅の信頼とまではいかないまでもある程度の信頼は得られており、職責を果たす上で支障はないくらいの答弁ができる大臣であってほしいものだ。

 また、国会質疑の不安そうな顔もよくない。防衛大臣なのだから、プロ集団である部下たちを安心させ、国家国民を守り抜くとの信念と覚悟をもって質疑に臨むべきだろう。

 人の上に立つ人間は部下職員のためも考えて行動すべきである。私心を去り、いい思いや得をするのは自分以外と考えて行動すれば誰だって信頼されるようになる。暴言や暴行を繰り返し君臨するような人間が信頼されることはない。

 憲法改正を控えメディアや野党などの政府攻撃は激しさを増すだろう。内閣の支持率を回復し困難に立ち向かうためには、国民の期待に応えられる実力者を多数揃えた派閥にとらわれない人事が重要だろう。8月3日の内閣改造に期待したいものである。   (2017.7.27)

◇本性が露わになった

 中谷前防衛大臣も黙っていたらよかったのに、もはや取り繕うことはできない。

 高知県南国市での「あ・い・う・え・お」発言(平成29年6月3日)に呆れた人も少なくないだろう。「あせらず、いばらず、うかれず、えこひいきせず、おこらず」との忠告は安倍総理人間性を貶めたも同然である。

 安保法制の時の頼りない答弁は不安を感じさせたが、総理などの援護で何とか乗り切った。勉強不足、まだまだ修養を積まなければならない身であることを忘れてはならないだろう。豚もおだてりゃ木に登ると言われるが、木に登ってしまったようである。

 7月9日のテレビ「時事放談」では、「家内の言うこと、厳しい意見、苦情、見解の異なる人、こんな人たち」と、「かきくけこ」で、人の言うことを聞くべきと苦言を呈したが、こんなくだらないことを発信すべきではない。応援のため訪れた総理に、こんな人たちが言ったことは、「安倍辞めろ、安倍帰れ」だった。応援演説もせずに帰れということなのだろうか。

 「THIS is 大打撃」も顰蹙(反感)を買っただけだろう。豊田議員、萩生田官房副長官、稲田防衛大臣、下村都連会長を名指しして揶揄するようなことをして国会議員を全うすることなどできないだろう。

 安倍政権になってから与野党の国会議員やメディアの実態(本性)が明らかになり、政治を正しく見られるようになった人も多い。日本は間違いなく本来の姿を取り戻すことだろう。  (2017.7.19)

◇大敗が悲惨な結果を招くとは思えない

 都議会議員選挙は自民党にとって大敗だったが、これが大きな問題だとは思えない。この敗北を安倍政権や自民党に結びつけようとする人達がいるが、的はずれである。

 負けたのは都議会自民党である。森友学園加計学園、議員の暴言・暴行、不適切発言などがなかったとしても、自民党は勝てなかっただろう。豊洲問題や舛添前知事へのチェック機能が働かなかったこと、小池知事誕生までに、そして、その後にも見られた元知事や会長などの大人げない対応は多くの人を呆れさせた。

 これから小池知事や都民ファーストの会が中核となり、都民のためにしっかり都政を運営していってくれたらそれでいいことである。総理には今後大いに応援させていただくと言ってほしいものだ。都議会自民党でなくても国家国民のために働く人達を応援したいものである。

 反日メディアなど、愚劣かつ下劣な人たちの妨害活動はこれからも長く続くだろう。まさにこれからが日本を取り戻す正念場であり、憲法改正はそのためにどうしても必要である。この度の反省を生かし、総理を始めとする改憲派議員には総力を挙げて取り組んでほしいものだ。  (2017.7.4)

◇旧足利市歌(4)…足利の歌だから

 市歌を生徒が歌えるようにしてほしいと市長が要望した頃は、市内の生徒のほとんどが歌えない状況だった。北中生を歌えるようにするために、教職員や保護者がどのように考えているかを把握する必要があり、調査(平成18年3月)を行った。市歌を教え歌えるようにすることについては、

                              教職員(校長・教頭除く)    保護者(1・2年各1学級)
 ・望ましい       5名        10名
 ・望ましくない     2名         3名
 ・何とも言えない   15名        39名

だった。

 賛同する人が少なく生徒がどう受け止めるか不安もあったが、教えてみると、足利の自然、歴史や文化、市歌制定当時の繫栄の様子、市民の心情などを誇らしく感じたのかもしれない。難しい歌詞も何ら支障にならなかった。指導してくれた音楽の先生は指導のしがいがあると話した。

 北中生が歌えるようになり西中生も歌えるようになったが、平成23年4月、新市歌が制定されたので旧市歌は今後歌われることがないかもしれない。

 足利在住の二人の信濃育ちの方(国際ソロプチミスト足利・会員)信濃の歌を絶賛し、高齢になった今でも歌えると話されたことを過去のブログに書いたが、二人とも学校で教えてもらったのではなく、何度も聴いたので覚えたとのことだった。

 旧市歌となっても足利市の歌であり、登下校放送などを通してしばしば耳にする機会があれば、信濃の歌のような存在になれるかもしれない。学校近くにお住まいだった中学校の校長先生(故人)は市歌放送を聴く度背筋がピーンと伸びると話されていたが、足利の宝のように思う。郷土への愛着、郷愁を覚える人間を育てるために活用したいものである。 (2017.6.27)

◇国家存亡の危機が迫っている

 自民党石破茂議員は、安倍総理が意欲を表明した憲法9条の改正と2020年施行を批判したが、いったい何を考えているのだろう。

 安保法制の時には国民の理解が進んできたと言い切る自信がないなどと、背後から銃撃を加えるようなことをしたが、今回は北朝鮮と気脈を通じているのかと疑いたくなる。

 「わが党の議員が自信を持って国民に対し、わが党はこう考えると説明できなくて勢いで憲法を改正していいはずは全くない」との主張は国民を愚弄しているようなものだ。

 そんな説明など聞きたくはない。このままでは座して死を待つことになると危惧するから憲法改正に賛成する人が急増しているのである。日本の防衛のために必要なことはすぐやるべきだし躊躇してはならない。

 中国の横暴ぶりは増すばかり、北朝鮮では金正恩委員長に手ばたきばかりで変化の兆しなど微塵もない。改憲に反対するような議員や党は間違いなく国民の信頼を失うだろう。  (2017.6.14)

◇危機的状況を早く改善しよう

 不正に道を譲ったらその代償はあまりにも大きいと過去のブログに書いたが、不正ではなかったとしても、放置したら大変なことになることがどこの会社(職場)にもあるはずである。経験を積んだ社員なら、そういうことに気づいていることだろう。しかしながら、そのまま放置していることも少なからずあるのだろう。

 福島の原発事故もスマトラのような大地震が起きて津波が押し寄せたらどうなるか、そして、どうすべきかも分かっていた人はいただろう。しかし、そのための対策や訓練は行われなかったようである。声を上げても取り上げられず、あるいは上げづらい雰囲気があったりすれば問題だが、東電はどうだったのだろう。

 笹子トンネルのコンクリート製天井板の落下事故(平成24年12月2日)も、点検を目視で済ませたところがあったとのことだが、そんな点検に疑問を感じていた人はいなかったのだろうか。事故前に何度も通行したが、その時落下しても不思議なことではなかった。

 教員の勤務実態調査が公表(4月28日)されたが、それによると、2016年の中学校教員の57%が過労死の目安とされる月80時間を超える時間外労働をしているとのことだった。1週間あたりの平均勤務時間は、10年前と比べ5時間12分増えて63時間18分だった。過酷な勤務実態は随分前から指摘されているのに、一向に改善されないばかりか逆に増えてしまっている。

 学校現場に横たわる諸問題は数多い。どうしたらいいのかを分かっている人も少なくない。ではどうして改善されないのだろう。それは、分かっていても声を上げず、上げたとしても自ら行動できないからでもあろう。私は、「世の中を変えようと行動した人だけがこの世の中を変えられる」を信条としてきたが、改善できる立場の人が声を上げて行動すれば改善はできるのである。  (2017.5.23)